今回はINFPの友人関係について語りたいと思います。
INFP同士の交換ノート
INFP同士の友情の築き方は特殊です。
その特殊性を最も表している具体的なエピソードは「交換ノート」。

小中学校当時、交換ノートが流行っており、私も複数の交換ノートに参加していました。
普通の交換ノートは以下のような感じです。
✔恋愛トーク(私は秘密主義なので、積極的にこのテーマについては触れていなかったと思います)
✔日常の出来事の共有
✔「私たちは親友だよね!」みたいな確認
しかしINFP同士の交換ノートは明らかに様相が異なっていました。
その内容は、なんと「交換小説」。

具体的には、小説をある程度書き進め、相手に渡す。相手はそれを読んで書き進める。
その繰り返しで物語を一緒につくっていくのです。
交換小説の中身
登場人物は二人。 名前はたしか「ラブリー」と「クール」です。
それぞれのキャラの特性は、名前そのまんまという感じで、これはお互いのリアルな世界でのキャラをアバター化した感じになっています。
ラブリー

私は当時からフェミニンな雰囲気だったため、「ラブリー」キャラのモデルです。
ラブリーは、物語の中で自由奔放で破天荒な部分があったため、時々牢屋に入れられ監禁されたりしていました。
ですが、男性の看守に持ち前の表現力(あざとさ?)で情に訴えかけて牢屋を出してもらい、また自由な日常でいろいろやらかしていくのです。
一見かわいい感じなのですが、実は結構したたかでちゃっかりしています笑

リアルな私はもっと大人しい感じです。
あくまで物語の中では、自分の隠れた本質が色濃く出ていたのかもしれません。
クール


友人はツンデレで我が道をゆく!というボーイッシュなタイプだったため、「クール」キャラのモデルです。
クールは、物語の中では基本落ち着いた存在として描かれます。
いろいろ自由にやらかすラブリーに対して少し呆れる部分もありつつも、なんだかんだ見守っている保護者みたいな感じだったでしょうか。
少なくともラブリーほど軟弱な雰囲気ではなかった気がします笑



詳細はあんまり覚えていません


このように、ファンタジーの世界の中で、自分の内面を表現し、心理的に深い関係を築いていくというのがNFP型によくみられるコミュニケーションスタイルなのです。



彼女には文才があったように思います。
見かけによらず、世界観は結構ファンタジーでした。
INFP同士のリアルな世界での友情


ここまで交換小説についてお話ししましたが、せっかくなので備忘録として、リアルな世界での様子も記しておきたいと思います。
「クール」キャラの友人は、基本的には一匹狼でした。
休み時間にはクラスメイトが騒いでいるのも気にせず、一人で好きな本を読んでいました。



一人でいるのは好きだけど、集団内でのボッチは恐れる私とは対照的です
彼女は一見とっつきにくいのですが、一度心を開いてくれると情が深く、周りに左右されない強さを持っていました。
彼女の強さを実感するエピソード


私は彼女と二人で帰宅することがよくありました。
委員会で帰りが遅くなった日も、彼女は一人で待ってくれていたのですが、そこへ私と同じ部活の面倒な3人組が絡みにいったことがありました。



当時私は部活の人間関係で悩んでいました
私に関することで、ゴチャゴチャ言っていたようなのですが、そこは彼女、普通に3人組をガン無視し、何事もなかったように私が来るのを待っていました。
そして、「あのクルクルテンパ野郎めが!」と、一緒になって愚痴って笑ってくれました。
普通、思春期の女子コミュニティは、自分がいじめられないように権力者に流れる女子が多く、昨日の味方は明日の敵みたいな状況が少なくありません。
ですが、彼女は独立心が高いうえ、忠誠心が強くブレなかったので、その点非常に安心感がありました。
ツンデレだけど、意外とかわいいところも


彼女は普段はクールでマイペースな性格でしたが、実は以外にも結構かわいい一面もありました。
例えば…
わざとちょっかいを出して反応を楽しみがち
当時友人同士で手を繋いで歩くのが流行っていたのですが、彼女は時々私の手をわざと強くにぎって私の反応を楽しんでいました。
友人のシャーペンをお守りに
私は中学時代、学年1位を取ったことがあったのですが、テスト直前に彼女が「シャーペン貸して」と言ってくることがありました。
どうやらお守りみたいな感覚で使っていたようです笑
制服の着こなしが独特
当時の女子の定番スタイルは「スカーフもスカートも短く」という感じだったのですが、彼女は「スカーフもスカートも長い」という逆スタイルを貫いていました。
心を開く人物が限られる
彼女は、「お気に入りの人との関係を邪魔されたくない」という気持ちが強かったようで、私と二人でいる時に他の誰かが割り込んでくることを嫌っていました。
たとえば、交換小説を書いているときに、結構ぐいぐい来る友人に「私も混ぜて!」と言われ、嫌がったり笑
また、複雑な人間関係の事情で、私が他の人と登下校をしなければいけなくなった時に怒って不機嫌になっていたり。(2~3日で戻りましたが…笑)
「心を開いた人物と狭く深い関係を築きたい」みたいな、どこか排他的な独占欲みたいなものが、INFPにはあるのかもしれないですね。



これに関しては割り込む人の性格にもよるかもしれません。
共通のINFPっぽい雰囲気の友人と、3人で仲良くしていた時期もありますしね…!
お別れのとき
私は中学1年の秋に転校することになりました。
その前に、二人でゲーセンに行き、プリクラを撮りました。



意外にも彼女はプリクラを撮ることにノリノリでした
そして、おそろいの砂時計を買いました。


いよいよ転校の時。
彼女は手紙をくれました。
「君がいてくれて本当によかった」
…みたいなことが書いてあったと思います。


彼女らしく、とても短い文章。
でも、すごく心には響きました。
彼女はどこへ?


今は彼女の連絡先を知りません。
共通の友人から聞いた話によると、彼女も中学の途中で消えたそうです。
転校なのか、別の理由なのか…
友人も詳細を知らないということでした。



余談ですが、INFPは集団の中に長くいるのが苦手で、交友関係も「狭く深く」なりやすいタイプです。
そのため、いつの間にかコミュニティから姿を消してしまうことも少なくありません。
まとめ:INFP同士の友情とは?


こうして改めて振り返ってみると、INFPの友情ってちょっと独特だなぁと思います。
普通の友情とはまた少し違った、「魂レベルでつながるような関係」だった気がします。


さて、これまでのエピソードから、INFP特有の「精神的な深い結びつき」のイメージが少し掴めたでしょうか。
ちなみに今回はINFP同士の関係を取り上げましたが、「ENFP×INFP」など、同じNFP型同士の場合でもファンタジーを通した深い関係構築は可能です!
その場合は、INFPが相対的に「クール」みたいな立ち位置になりがちですね笑



ちなみに、私のファンタジーな性質は、大人になった今でもあまり変わっていません笑
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